洋上風力発電人材育成事業費

洋上風力発電事業に従事する
DPS(自動船位保持装置)
搭載作業船の乗組員に対する操船訓練

洋上風力発電事業に従事する
DPS(自動船位保持装置)
搭載作業船の乗組員に対する
操船訓練

取り組むべき課題

洋上風力発電事業の各工程において多くのDPS搭載作業船が必要となりますが、現状、邦人DPオペレーター有資格者は極少数であり、 操船訓練のための施設も極めて少なく、体系的な教育や訓練を受けることが困難です。本事業では、基礎理論に始まり、 船種別シミュレーターによる実務に即した操船まで、DPについて系統立った正しい知識の習得や操船技能の向上を目指します。 また、国際紛争や大規模感染症等の有事・非常事態の懸念が高まる中、DPオペレーターを自国で育成・確保し得る体制を整備することは、 経済安全保障の観点からも、意義は大きいと言えます。

今回の事業の内容

当社DPトレーニングセンター操船シミュレーターの船舶モデルを本事業で対象とする4船種に拡充します。 訓練カリキュラムについては、各船実作業に知見を持つ会社への開発の一部委託や当社要員を現場視察へ派遣する等し、2022年度は4船種のうち、 CLV(海底ケーブル敷設船)及びAHTSV(アンカー作業タグ補給支援船)、2種のカリキュラムを新設します。 船種別に、また、体系的な教育や訓練を受けることで、技能の他、操船や保守に関わる安全性や確実性、 効率性に対する訓練対象者の意識を高めることを目的としています。

代表者からの一言

DPS搭載作業船要員のための操船習熟の機会は極めて少ないのが現状です。当社DPトレーニングセンターにおいて、 NI認証取得のための系統だった教育や訓練に加え、洋上風力の各現場で求められる特殊操船の実務を船種別にシミュレーター訓練することで 実務習熟の機会を増やし、操船の技能向上、技量標準化、要員の育成や確保、ひいては作業船の運航や各工事作業における安全性の確保、 事故防止に大きく寄与できると考えました。国内では前例のない初の取り組みで、試行錯誤しながら進めています。 今後もシミュレーター訓練の有効性と必要性を広く知っていただけるよう、当社から機会をとらえて働きかけてまいります。

MOLマリン&エンジニアリング株式会社
常務執行役員 上戸 真

実施体制

代表補助事業者

MOLマリン&エンジニアリング株式会社 https://www.molmec.com

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