洋上風力発電人材育成事業費

北海道洋上風力アカデミー

取り組むべき課題

洋上風力は、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた切り札であることに加え、国内・地域への経済波及効果の観点からも期待されています。その中で、今後大幅な需要増加が見込まれる洋上風力産業を支える人材の育成も重要な課題です。国内では、洋上風力の導入が期待される地域を中心に、教育機関や自治体、企業等による人材育成の取り組みが始まっていますが、北海道ではまだ具体的な検討が進んでいない状況です。
そこで、本事業では北海道大学が道内の洋上風力人材育成のハブとなり、ローカルネットワークを形成することを目指します。

今回の事業の内容

本事業では、北海道のニーズ・シーズを踏まえた人材育成プログラムを検討します。そのために、まずは道内の教育機関・自治体・地元企業の皆様を対象に洋上風力や本事業への理解醸成のための勉強会や現地サイト見学会を行います。その後、アンケート・ヒアリング等を通じて、洋上風力人材育成に係るご意見をいただく予定です。その結果を踏まえ、人材育成プログラムの内容や実施体制等、道内の洋上風力人材育成のあり方を検討します。
また、今後の人材育成プログラム主要分野の一つとして、洋上風力の環境影響に関連するカリキュラムを作成します。

代表者からの一言

北海道の洋上風力のポテンシャルは極めて高く、その資源量は我が国の3分の1を占めると推定されています。そしてこれら優良な風力資源を再生可能エネルギーとして持続的に活用する体制を整備することは、環境負荷の軽減、エネルギー安全保障、地方創成の観点から極めて重要であると考えられます。
一方で、我が国における洋上風力資源の利用については欧米と比較して歴史が浅く、あまり進んでいないのが現状です。そこで、本事業では洋上風力資源の持続的活用のための体制整備の根幹となる人材育成について焦点を当て、関連する教育プログラムを構築します。
今後、これら教育プログラムの履行による人材育成がすすむことで、洋上風力関連産業の健全な成長が促進されると確信しています。

北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
センター長 宮下和士

実施体制

代表補助事業者

石狩洋上風力合同会社

参加補助事業者

国立大学法人北海道大学
丸紅洋上風力開発株式会社

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