洋上風力発電人材育成事業費

洋上風力発電のO&Mに特化した
トレーニング設備を通じた人材育成事業
(設備導入フェーズ)

洋上風力発電のO&Mに特化した
トレーニング設備を通じた
人材育成事業
(設備導入フェーズ)

取り組むべき課題

現在、我が国で運開している商用の洋上風力発電所は1箇所しかなく、洋上風力のメンテナンスは国内では普及していない状況です。そのため、今後の洋上風力導入拡大を見越して、洋上風力発電特有のリスクを想定したトレーニング及び人材育成が必要になります。また、洋上風力は気象海象状況に左右されるため、確実で安全な作業が要求されます。

しかしながら、①国内では、洋上風力発電の運用実績が少なく、洋上風力発電運営に係るメンテナンスやトレーニングの蓄積がない、②日本の厳しい気象海象条件下での作業を想定したトレーニングが求められる、 ③今後導入拡大が見込める洋上風力運営に必要な人材が不足している状況です。本事業では、洋上風力発電のO&Mに特化したトレーニング施設での専門作業員人材育成を行うことにより、これらの課題を解決します。

今回の事業の内容

洋上風力特有のリスクを想定したトレーニング設備を北九州市若松区響町に建設し、日本では体系化されていない洋上風力のメンテナンストレーニングを実施します。

具体的には、①CTVからの乗り移り、②アクセスラダー昇降、③ダビットクレーンの使用、④航空障害灯/航路灯の交換、⑤ボルトの増し締め、⑥ヘリからの降下、⑦ロープアクセスによる気中部点検、⑧TP/MP内部点検、⑨TP/MP内部の救助訓練等9つの人材育成カリキュラムの実施に必要な洋上風力発電のO&M に特化したトレーニング施設を整備し、安定的・長期的運営及び事故防止、更には事業性の観点から洋上風力O&Mフェーズにおける発電所の運営に寄与できる専門知識を有した人材育成を行います。

代表者からの一言

2050年のカーボンニュートラルを目指す日本では洋上風力発電の導入拡大に重点が置かれています。洋上風力発電を長期的且つ安定的に普及させていくに当たり、特に保守・運用等を行うメンテナンス人材の確保・育成が喫緊の課題であると考えております。一方で、欧州と比較し、洋上風力発電の導入が遅れている日本では、関連技術に係るノウハウが不足しているのが実情です。そこで、弊社は陸上風車における経験および欧州からのLessons&Learned を活かし、より実践的で現実に即したトレーニングを提供することで、安全で効果的なメンテナンスができる人材の育成を行いたいと考えております。このようなトレーニングを通じて、発電所の運営に寄与する人材を業界へ排出し、日本の洋上風力に貢献していきます。

株式会社北拓
取締役副社長 吉田 悟

実施体制

代表補助事業者

株式会社北拓 http://www.hokutaku-co.jp/

参加補助事業者

株式会社商船三井

資料ダウンロード